19. Included-container-area クラス

行内行外

対応処理系

DSSSLprint 3.0

説明

included-container-areaは,領域コンテナとして指定された1つ以上の領域を生成します。include-container-areaそれ自身は,行外または行内のどちらとしても扱うことができますが,このフロー・オブジェクトのポートの内容は行外になります。
コンテナの大きさは,領域コンテナの流し込み方向に対し直交する方向には固定となります。フロー・オブジェクトが行外であり,かつその親オブジェクトの流し込み方向が領域コンテナと同じである場合,コンテナの大きさは行外サイズに一致します。それ以外の場合は,固定方向のサイズを必ず明示的に指定しなければなりません。

Included-container-area クラスの特質一覧

特質 説明
break-after フロー・オブジェクトによって終了される領域の種類を示します。
break-after-priority フロー・オブジェクトの直後における分割優先度を示します。
break-before フロー・オブジェクトによって開始される領域の種類を示します。
break-before-priority フロー・オブジェクトの直前における分割優先度を示します。
contents-alignment 領域コンテナ内の内容の整列方法を示します。
contents-rotation 領域コンテナ内の内容の回転角度を示します。
display? フロー・オブジェクトを行外にするかどうかを示します。
display-alignment フロー・オブジェクトを行外としたときの,行外領域の整列方法を示します。
end-indent 行外領域の行末インデント幅を示します。
escapement-direction フロー・オブジェクトを行内としたときの送り方向を示します。
filling-direction 領域コンテナの流し込み方向を示します。
height 領域コンテナの高さを示します。
inhibit-line-breaks? 改行を抑制するかどうかを示します。
keep フロー・オブジェクトの配置規則を示します。
keep-line-count 領域内に保持する行数を示します。
keep-priority 配置規則に関する優先度を示します。
keep-with-next? フロー・オブジェクトを直後のオブジェクトと同じ領域に配置するかどうかを示します。
keep-with-next-line-count 特質keep-with-next?が#tのとき,同一領域内に保持する後続オブジェクトの行数を示します。
keep-with-previous? フロー・オブジェクトを直前のオブジェクトと同じ領域に配置するかどうかを示します。
may-violate-keep-after? 直後に配置されるフロー・オブジェクトとの相対位置決めに関して,親オブジェクトに指定されている配置規則に違反しても良いかどうかを示します。
may-violate-keep-before? 直前に配置されるフロー・オブジェクトとの相対位置決めに関して,親オブジェクトに指定されている配置規則に違反しても良いかどうかを示します。
overflow-action 内容が領域コンテナからあふれた場合の処理方法を示します。
position-point-x フロー・オブジェクトが生成する領域における,位置決め点のX座標を示します。
position-point-y フロー・オブジェクトが生成する領域における,位置決め点のY座標を示します。
position-preference column-set-sequence内での配置規則を示します。
scale 領域の内容に適用する拡大率を示します。
space-after フロー・オブジェクトの後ろに挿入するスペースのサイズを示します。
space-before フロー・オブジェクトの前に挿入するスペースのサイズを示します。
span フロー・オブジェクトの段抜き数を示します。
span-weak? 段抜きの際に,弱い段抜きとするかどうかを示します。
start-indent 行外領域の行頭インデント幅を示します。
width 領域コンテナの幅を示します。
writing-mode フロー・オブジェクトの表記方向を示します。

参照規格

12.6.16 Included-container-area Flow Object Class(P.248)
12.6.16 取り込みコンテナ領域流し込みオブジェクト(P.213)

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