3.1. DSSSLとは何か

 DSSSL とは、ISO によって承認されたSGML 文書処理に用いる規格で、正式名称をISO/IEC 10179:1996 ― Document Style Semantics and Specification Language(DSSSL)といいます。
 名称からわかるように、DSSSL は1996 年に国際規格(International Standard)として正式に承認された規格であり、同じく1996 年に開発が始められたXML については当然の事ながらまったく触れられていません。実際のところはどうかと言いますと、Part I で述べたように、XML はSGML と互換性がありますので[5]、DSSSL はXML 文書をSGML文書と同様に扱う事ができます。
 また、やはり名称から推測できる事ですが、“Specification Language” とあるようにDSSSL には文書処理を指定する言語が定められています。DSSSL の本格的な学習では、この言語の習得が主軸の一つとなります[6]

[5] XML 1.0 はSGML のサブセットになっており、XML 1.0 に準拠した妥当性のある文書は、自動的にSGMLにも適合した文書になります。
[6] DSSSL の言語に関するトレーニングは、「DSSSL 基礎コース」および「DSSSL プログラミング・ワークショップ」にて実施する予定です。

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