score フロー・オブジェクト・クラスは下線・傍線・抹消線などに用いるもので、インライン領域を生成します。線を引くことができる位置は、上、下、中心(through)、および任意の指定位置です。ここで上・下と述べた位置は、厳密には配置パス(ベースラインに相当)に大して前方(before)か後方(after)かを指します。よって、縦組の場合は配置パスに対して前方配置にする事で傍線とする事ができます。
図8 : score フロー・オブジェクトによる線の描画
テキスト上に引く線は、太さ、色の他に、平行線の本数を指定する事もできます(図8)。なお、score フロー・オブジェクト・クラスには、特殊な機能として線を引く代わりにテキストの上に文字を重ね打ちする指定がありますが、現在のところこの機能をサポートしている製品はありません。
rule フロー・オブジェクト・クラス
NEXTStylus ではサポートされていませんが、テキストから独立した単独の罫線を引くために、rule フロー・オブジェクト・クラスも用意されています。rule フロー・オブジェクト・クラスによって平行または垂直な線を引く事ができ、指定によってディスプレイ領域とインライン領域のどちらにもなります。指定できる線の特質はscore フロー・オブジェクト・クラスに同じです。