DTD(文書型定義)の確認をします。
ここでDTDを確認する目的は「DSSSLで一意に指定できる文書の要素を確認する」ことです。
なぜ、このような確認が必要なのかというと、DSSSLスタイル指定や記述の仕方をどのくらい冗長にしなければならないか、を判断しておくためです。
例えば、<author>というタグが一つだけでこのタグが出現した際にどこであらわれても出現の順番に関わらず、同じようにスタイルを指定することができるのであれば、問題はありません。このような場合ではDSSSLでは次のように要素の手続きを記述することができます。
ここでDTDを確認する目的は「DSSSLで一意に指定できる文書の要素を確認する」ことです。
なぜ、このような確認が必要なのかというと、DSSSLスタイル指定や記述の仕方をどのくらい冗長にしなければならないか、を判断しておくためです。
例えば、<author>というタグが一つだけでこのタグが出現した際にどこであらわれても出現の順番に関わらず、同じようにスタイルを指定することができるのであれば、問題はありません。このような場合ではDSSSLでは次のように要素の手続きを記述することができます。
( element author ( 手続き ) )
しかし、<author>が<book>の下で出現する場合と<proceeding>の下で出現する場合では、スタイルの付け方が違う場合やどちらかの下では出現の順番で扱いが違う場合などがある場合は、次のように手続きを分けて記述しなければなりません。
( element ( book author ) ( 手続きa ) ) ( element ( proceeding author ) ( 手続きb ) )
このような記述がさらに複雑になる場合も存在します。
DSSSLでは、記述を複雑にし過ぎないようにmode(モード)という記述方法が用意されていますがこれも後の章で解説します。
ここで注意しておくべきことは「DSSSLは指定する範囲を特定しなければならない」ということです。
さて、DTDを解析しておく必要をまとめると次のようになります。
<DTD解析の必要>
- DSSSLでスタイル指定する対象としてのDTDを確認する必要
- DTDで記述されている要素をどのように指定すれば良いかを判断する必要
- DTDで指定されている属性の確認の必要
おそらくDSSSLの利用に慣れれば慣れる程、DTDの解析で予め得られる情報が大切になっていくものと思われます。
初心者のうちは、さほど神経質になる必要はありませんが、経験を積めば積む程、このDTDの解析による事前の準備によって、後の作業や試験が簡単に終わるようにすることができるようになります。
この段階のノウハウについては本書では触れませんが、続刊『DSSSLチュートリアル&クックブック』でやさしく解説したいと思っています。