7.1. 付録A:DSSSL用語集

alignment point

揃え点。

area container

領域コンテナ。

attachment area

添付領域。

attachment point

添付点。

display area

行外領域。

display size

行外サイズ。

DTD

SGML文書の構造を定義するもの。文書内容へのタグ付けのしかたを定めている。

escapement direction

送り方向。

escapement point

送り点。

ESIS

Element Structure Information Set(要素構造情報集合)。SGMLデータの表現形式の一種。
SGML文書から必要な情報を取り出して後処理(フォーマットなど)をしやすい形にしたもの。

filling direction

流し込み方向。

HyTime

Information technology−Hypermedia/Time−based Structuring Language ハイパメディアおよび時間依存情報の構造化言語。

inline area

行内領域。

inline−progression direction

行内進行方向。

line−progression direction

行進行方向(行送り方向)。

PCDATA

SGML文書のデータ型の一つ。パーサの解析を受ける文字データのこと。

placement direction

配置方向。

placement path

配置パス。

placement point

配置点。

position point

位置決め点。

Scheme

式言語のもとになっているプログラム言語。前置記法を用いる。

SDQL

Standard Document Query Language(標準文書照会言語)グローブから特定のノードを取り出して処理するためのプロシージャ。スタイル言語の中でグローブの構造を参照するために使う。

SGML

Standard Generalized Markup Language 文章の構造を記述するための言語。
DSSSLはSGMLによって構造を記述された文書を処理することを目的の1つとしている。

sosofo

流し込みオブジェクト列指定を表すデータ型。流し込みオブジェクトをスクリプト内で操作するのに使う。A specification of a sequence of flow objectsの短縮形。

SPDL

標準ページ記述言語。Standard Page Description Languageの略。

writing−mode

表記方向。

WYSIWYG

What You See Is What You Get.の略で、DTPでユーザーが画面で見ているままのものを紙に出力できることを意味する。

位置決め点

行内領域の配置を決める基準点のこと。行内領域の辺にある。

送り点

オブジェクトの送り量を表す点。位置決め点がある辺の向かいの辺にある。

送り方向

いわゆる字送り方向のこと。正確には行内領域の送り方向。

カタログファイル

DTDやスタイルシートの外部情報の参照先(ファイル名やパス名)を一覧にしたもの。
DTDに外部情報を自動的に取り込ませるために使う。

完全グローブ

特性集合から全てのクラスおよび特性を選択したグローブ設計を用いて構築したグローブ。

関連

照会式、変換式および優先順位式から成る三つ組み。優先順位式は、無指定時には0と解釈する。関連は、変換処理を制御するために用いる。

親を持たないノードの部分木。

起点

ノードxに関して、xを含むノード(subnode)特性として開示するノード。グローブ内のグローブ根以外の各ノードは、一意の起点を持つ。

起点下位ノード関係

ノードの起点が持つ下位ノード(subnode)特性であって、そのノードを値に含む。

表記法宣言

SGML文書で非SGML表記法のファイルを取り込む際に必要な表記法に関する宣言。
その表記法のデータを処理するシステム名と、データがシステム固有か公開済みかを指定する。

基本データ型

上位型を持たないデータ型。データ型の基本データ型は、そのデータ型が上位型を持たない場合にはデータ型そのものとなり、上位型を持つ場合、そのデータ型の上位型の基本データ型となる。

行外領域

1行の中の部分とならない領域。

行進行方向

行送り方向のこと。行内進行方向に直交する。

兄弟

ノードの起点下位ノード関係特性の値に出現するグローブ内の他のノード。

行内進行方向

行内領域を配置する際の送り方向。外枠となる段落の表記方向と同じになる。
いわゆる字送り方向と同じ。

行内領域

1行の中の1部分となる領域。

区域

段集合列の中に流し込む内容の配置を決定するもの。上部浮動区域・下部浮動区域・本文テキスト区域・脚注区域がある。

グローブ

SGML文書データを解析して操作しやすい形にしたもの。

グローブ根

グローブ内において起点を持たない一意のノード。

グローブ設計

グローブを構築するためにSGML文書から取り出す必要のある情報を定義したもの。

原子流し込みオブジェクト

ポートを持たない、つまり子を持たない流し込みオブジェクト。

検証グローブ

SGML特性集合の全てのクラスおよび特性を含むグローブ設計を用いて、結果グローブから生成したSGML文書または副文書を構文解析して構築したグローブ。

構成規則

グローブから流し込みオブジェクト木を作るのに使われるプロシージャ群。
ノードと流し込みオブジェクトクラスの対応関係を指定する。

構成要素名

特性集合内で定義した名前であって、参照具象構文名・応用名・完全名の3つの形式を持つ。

式言語

DSSSLのスタイル言語、変換言語、SDQLのベースとなる言語。
Schemeに基づいて作られている。

子孫

子ノードの部分木の和集合。

実体宣言

SGML文書中であるデータを実体とし参照するために必要な宣言。
のように書く。例えば、外部ファイルなどを取り込む場合には、ファイル名とデータがシステム固有(SYSTEM)か公開されたもの(PUBLIC)かを指定する。

修飾領域

ページ区画や段集合を修飾するための領域。行内領域を内容とする。
修飾する対象の領域に重ね合わせて修飾する。

処理指定

処理指定要素内の指定とその処理指定要素の使用を宣言した他の全ての処理指定要素との組合せ。

処理指定部

単一の処理指定要素に基づく処理指定の部分。属性useを用いて参照している全ての処理指定要素は、別の部とする。処理指定部は、それ以降の全ての処理指定部に優先する。

処理指定要素

要素型形式transformation−specificationまたは要素型形式style−specificationのインスタンス。

スタイル言語

DSSSLのフォーマット処理をつかさどる言語。

スタイルシート

文書に対する一連のフォーマット指定を記述したファイル。

ストリーム

流し込みオブジェクトのポートに付加した流し込みオブジェクトの順序付きリスト。

生成起点

結果グローブ内のノード位置を指定する際に起点とするノード。

揃え点

添付領域についている配置のための基準点。この点を添付点に揃えることにより添付領域を配置する。

段集合モデル

段集合列流し込みオブジェクトクラスが持つプロシージャの集まり。段集合モデルによって段組みを指定できる。

添付点

行外領域についている添付領域を配置するための基準点。

添付領域

行外領域に添付する行内領域。行外領域内のオブジェクトに関連する情報を付け加えるのに使う。

同期集合

異なるストリームに属しているが、相対位置を制約された流し込みオブジェクトの集合。

特質

流し込みオブジェクトに対するフォーマット指定要素。この特質で設定される値によって処理結果を指定する。

特性集合

関連した定義を持つクラスおよび特性の集合。

特性割当て

特性名への特性値の割当て。

内在特性

特性集合の中で定義されることなく自動的に特性集合の部分となる特性。

流し込みオブジェクト

文書の内容にフォーマット指定を与える概念。組版の概念を指す。

流し込みオブジェクト木

木構造で流し込みオブジェクト間の親子関係を表したもの。

流し込みオブジェクトクラス

フォーマット指定の概念。自由に階層化できる。

流し込みオブジェクト列指定(sosofo)

流し込みオブジェクト列の(生成に関する)指定。

流し込み方向

領域コンテナの中に行外領域を配置する際の方向。

入力グローブ

構文解析の結果、補助グローブを生成するグローブ。

ノード

グローブの木構造の中の各要素(分解したデータ)のこと。ノードから流し込みオブジェクトを構築する。

ノード型特性

ノードまたはノードリストをその値とする特性。ノード型特性は、その特性集合によって定義され、下位ノード(subnode)・内部参照ノード(irefnode)・非制限参照ノード(urefnode)に分類できる。

配置点

行内領域を配置する場所にある基準点。前に配置された行内領域の送り点が次に配置する行内領域の配置点となる。

配置パス

行内領域を配置する際の基準線。

配置方向

行を配置する方向。行進行方向と同じ。

表記方向

文の書かれる方向のこと。例えば、欧文には左から右、和文には左から右と上から下とがある。

フォーマット処理

構造化された文書に表示のためのスタイルを付け、内容を読みやすくする処理。

フォーマット処理系

スタイル言語によって、その処理の一部を指定される実行処理システム。

部分木

ノードとその子の部分木との和。

部分グローブ

ノードとそのノードの下位ノード(subnode)特性の値との和。

プロパティ

ノードが持つ内容の型を表すもの。日本語では「特性」という。

ページ区画

ページモデルの中で使われるレイアウト枠。領域コンテナに相当する。

ページモデル

ページ列流し込みオブジェクトクラスが持つプロシージャの集まり。これによって自由度の高いページレイアウトを指定できる。

変換言語

DSSSLの変換処理をつかさどる言語。

変換処理

あるDTDで書かれたSGML文書を別のDTDの構造を持つSGML文書に変えること。

変換処理系

変換言語を用いて指定する処理系。変換処理は、1個以上のSGML文書を0個以上のSGML文書に変換する。

ポート

流し込みオブジェクトの子を指すポインタ。どのようなポートを持つかは流し込みオブジェクトクラスによって決まっている。

補助グローブ

他のグローブ内のノードを解析することによって生成したグローブ。

見開き

ページ列において連続する、裏ページおよび表ページの対。

領域

流し込みオブジェクトの入れ物となる、固定の幅と高さを持つ四角形。オブジェクトをフォーマットした結果生成される。

領域コンテナ

行外領域を中に含み、その配置を決定する枠。DSSSLによるページレイアウトの一番外側の枠に当たる。

列挙値

データ型enumerationのとり得る値。

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