3.2.1. 式言語の特徴

  1. 式言語の位置づけ
     式言語とはDSSSLのスタイル言語で使用されるプログラミング言語です。
     基本的にはプログラム言語Schemeのサブセットになっています。
     式言語はスタイル言語、変換言語、SDQLの基本となる言語です。
  2. 式言語の特徴
     式言語はプログラミング言語Schemeのサブセットになっています。
     Schemeの特徴としては次のような点があげられます。
     ・関数型言語であること。
     ・リスト処理言語であること。
     ・前置記法であること。

 関数型言語であるということにより、DSSSLの処理はすべて関数の組み合わせによって表現されます。データ構造としては、「アトム」と「リスト」という2種類に大別される型を持ちます。
 リストは入れ子にすることもでき、リストのリストといった構造も許されることから、木構造などのデータ構造も容易に再現できます。
 リストは

( a b c d )

 のようにかっこを使った形で表現されます。入れ子の構造も

( a b ( c d ) ( e ( f g ) ) h )

 のように表現できます。関数の構造は前置記法であるため、以下のような形になります。

( 関数名引数引数 ・・・ )

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