DSSSLを理解するためにDSSSL仕様がどのような体系で構成されているかについて、解説します。DSSSL仕様を構成する主な仕様体系は次のようなものです。
<DSSSL仕様を構成する主な仕様体系>
- 式言語
- グローブ
- SDQL
- 変換言語
- スタイル言語
DSSSLの特徴は、特定のフォーマット処理に依存しない文書スタイル意味指定の記述にあります。
DSSSLの機能は、記述のための「式言語」と組版概念モデルの「流し込みオブジェクトクラス」と組版指定パラメータである「特質」で指定され、実現されます。
<文書スタイル意味指定の記述>
- 式言語・・・・・・・・・・・・・記述のための構文規則
- 流し込みオブジェクトクラス・・・組版概念モデル
- 特質・・・・・・・・・・・・・・組版指定パラメータ
DSSSL処理系は、「SGMLパーサ」と「グローブ構築」と「流し込みオブジェクト木構築」と「バックエンド(フォーマッタ)」の各モジュールから構成されます。
<DSSSL 処理系の構成要素>
- SGMLパーサ
- グローブ構築
- 流し込みオブジェクト木構築
- バックエンド(フォーマッタ)