1.5. DSSSL構成体系

DSSSLを理解するためにDSSSL仕様がどのような体系で構成されているかについて、解説します。DSSSL仕様を構成する主な仕様体系は次のようなものです。

<DSSSL仕様を構成する主な仕様体系>

  • 式言語
  • グローブ
  • SDQL
  • 変換言語
  • スタイル言語

DSSSLの特徴は、特定のフォーマット処理に依存しない文書スタイル意味指定の記述にあります。
DSSSLの機能は、記述のための「式言語」と組版概念モデルの「流し込みオブジェクトクラス」と組版指定パラメータである「特質」で指定され、実現されます。

<文書スタイル意味指定の記述>

  • 式言語・・・・・・・・・・・・・記述のための構文規則
  • 流し込みオブジェクトクラス・・・組版概念モデル
  • 特質・・・・・・・・・・・・・・組版指定パラメータ

 DSSSL処理系は、「SGMLパーサ」と「グローブ構築」と「流し込みオブジェクト木構築」と「バックエンド(フォーマッタ)」の各モジュールから構成されます。

<DSSSL 処理系の構成要素>

  • SGMLパーサ
  • グローブ構築
  • 流し込みオブジェクト木構築
  • バックエンド(フォーマッタ)

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