6.1.2. DSSSLprint

 SGML文書のフォーマッタ(自動組版ユーティリティ)です。DSSSLスタイル指定のスクリプトに従ってSGML文書をレイアウト処理し、PostScript形式で出力します。

<主な特徴>

  • 定型文書を大量に一括処理するのに向いている
  • 処理の際に、SGMLの参照タグに応じて図形データ (EPSF等) の取り込みを自動的に行うディスプレイ上で処理結果の確認がしやすい(PostScriptのビューアが必要です)

使用環境: UNIX, SUN SPARCstation / Ultra シリーズ, HP HP9000 シリーズ,
      IBM RS/6000 シリーズ

出力形式: PostScript Level II

DSSSLprintの基本的な使い方(Unix)

 入力するもの:SGML文書、DSSSLスタイル指定
 出力されるもの:フォーマットされた文書(PostScript形式)、(エラーメッセージ)

<コマンド>

% DSSSLprint [ −d script ] [ −o output ] [ −f errorfile ] [ sgmlfile ]

<オプション>

-d スクリプトファイル名

 スタイルスクリプトのファイル名を指定します

-o 出力ファイル名

 処理結果を出力するファイル名を指定します。指定しない場合は、SGMLファイル名に”.ps”の拡張子がついたファイルが生成されます。

-f エラーファイル名

 エラーメッセージを出力するファイル名を指定します。指定しない場合は、メッセージが標準出力に表示されます。

-c カタログファイル名

 外部情報の参照先を示したカタログファイルを指定します。スタイルシートやSGML文書のDTDに公開識別子を指定している場合に必要になります。

<DSSSLprint使用例>

% DSSSLprint _s example.dsl _o example.ps _e example.log example.sgm

 SGML文書(example.sgm)がスタイル指定(example.dsl)に従ってフォーマットされ、PostScriptファイル(example.ps)として出力されます。
 エラーが発生した場合はエラーログにエラーメッセージが出力されます。

 DSSSLprintはプロフェッショナル仕様のDSSSL自動組版フォーマッタです。
 価格も4ユーザ100万円からと高価です。JADEのように手軽に入手し、試すという訳にはいきません。但し、年間で本体価格の15%のサポート契約を開発元であるネクストソリューションと結ぶことによってDSSSLの専門家たちから様々なサポートを受けることができますので業務でDSSSLを使いたい方にはDSSSLprintをお勧めします。日本語文書をはじめ、多国語文書の自動組版に関してもサポートが受けられます。ネクストソリューション社のアフターケアおよびサポートサービスは一般に評判が良いようです。

DSSSLprintに関するお問い合わせ
  ネクストソリューション株式会社
  E-mail sales_next@nextsolution.co.jp
  電話+81−424−98−1811

DSSSLprintカタログ入手
  http://www.nextsolution.co.jp/

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