スタイル言語には次のような構成要素があります。
- SDQL グローブの構造を参照し、ノードを取り出して処理するために使うプロシージャです。
- 構成規則 ノードと流し込みオブジェクトクラスの対応関係を指定するプロシージャ群です。
どのようなノードをその流し込みオブジェクトとして処理するかを指定します。
グローブから流し込みオブジェクト木を構築する段階で使われます。 - make式 流し込みオブジェクトクラス名や特質値を指定し、流し込みオブジェクトを作り出す式です。
フォーマット結果を直接的に左右するのはこの部分です。組版指定をするための式と言えます。 - 流し込みオブジェクトクラス フォーマット指定の概念です。オブジェクトが組版処理の上で何に相当するかをを表します。
例えば、段落や罫線などが概念として定義されています。
DSSSLの規格では、28種類47の流し込みオブジェクトクラスが定義されています。 - 特質 流し込みオブジェクトの性質を示すものです。
指定される値によって、流し込みオブジェクトの詳細な組版処理方法が決定します。
例えば、段落のフォントサイズを指定するにはfont−size:という特質を使います。
オブジェクトがどのような特質を持つかは、流し込みオブジェクトクラスによって決められています。 - データ型sosofo sosofoというデータ型は流し込みオブジェクトを指すポインタとしての型です。
スクリプトの中で流し込みオブジェクトそのものを指定する必要がある場合に使われます。 - ポート 流し込みオブジェクトが内容となるオブジェクトを指すポインタです。
流し込みオブジェクトクラスによってポートの数と指定できるオブジェクトの種類が異なります。
内容となるオブジェクトのsosofoには、ラベルが付けられています。
ポート指定はこのラベルとポート名を対応づけすることによって行います。
主ポートにはラベルなしsosofoが指定されます。