「組版」という言葉になじみのない人もいるかもしれません。簡単にいうと、組版とは文書を読みやすい体裁にすることです。
<テキストの読みやすさを決める条件>
- 版面サイズ、段の幅、行長などが適切であること
- 書体(フォントの種類)、字の大きさ(フォントサイズ)が適切であること
- スペース(余白、段間、行間、語間、字間)の大きさと位置が適切であること
<内容の構造のわかりやすさを決める条件>
- 内容の区切り目が視覚的にわかること(章、節、段落)
- 内容のまとまりが視覚的にわかりやすいこと
- 別々のまとまり同士の関連が視覚的にわかりやすいこと
この6つの条件を満たすために、組版を行います。それぞれの条件ごとに、どのような組版指定を行うかを説明します。ただし、この条件は組版の概念をわかりやすくするためのものです。組版指定を条件ごとに完全に分類できるわけではありません。複数の条件が、1つの指定によって実現するということもあり得ます。