以上に述べた、読みやすい文書の条件についてもう一度まとめます。文書の「読みやすさ」は、テキスト(文字列)を目で追いやすいということと、内容の構造が視覚的にわかるということの2種類に大別できます。
<テキストの読みやすさ>
- 文章を入れる枠の大きさ、配置が適切である
- 読みやすい書体、字の大きさである
- 適切な大きさのスペースが適切な位置にある
- 紙面の見やすさを左右するスペース
- 余白:版面サイズを決定
- 段間:カラムの幅、位置を決定
- (版面サイズ、 カラム幅によって行長が決まる)
- テキストの読みやすさを左右するスペース
- 行間
- 語間(欧文のみ)
- 字間(和文と欧文では指定のしかたが異なる)
- 紙面の見やすさを左右するスペース
<内容の構造のわかりやすさ>
- 内容の区切り目(境界)が分かりやすい
- 内容のまとまりとまとまりの間をスペースで分ける
- 見出しを目立たせる
- 内容のまとまりが分かりやすい
- まとまりはなるべく分割しない
- 分割する場合は、まとまりの中でも意味の切れるところを分割する
- 分割したまとまりは、それが1つのまとまりであることが分かりやすいように配置する
- まとまり同士の関連が分かりやすい
- 互いに関連するまとまり同士は、近づけて配置する