a−Z length
欧文フォントで小文字のaからzまでと大文字のAからZまでを続けて並べた時の長さ。
bad break
不適切な分割のこと。例えばwidowやorphanがこれに当たる。
DTP
出版の作業工程をパソコンで一貫して行うシステムのこと。これによって専門知識がなくても出版ができるというもの。
em
欧文活字における全角のこと。使用しているフォントのポイントサイズを一辺とする正方形を指す。例えば12ポイントのフォントでのemは12ポイントになる。
en
欧文活字における半角のこと。emの半分の大きさを表す。
flush and hang
第一行を左揃えにし、残りの行を全てインデントするスタイルのこと。索引などに使われる。
justification
両端揃え。
orphan
段落最初の一行だけが前のページまたは前の段に取り残されること。bad breakの一つ。
point
活字の大きさを示す単位。0.3514mmおよび0.0138inch(およそ1/72inch)に相当。
ragged right
右ラグ組み。左揃えのこと。
run in
前の内容と区切られている内容を、続けて同じ行に組むこと。
set off
前の内容と区切られている内容を、別の行で組むこと。
weight
フォントの線の太さ。light/book/medium/semi bold/bold/extra boldなどの種類がある。
widow
段落の最後の一行だけが次のページまたは次の段にはみ出すこと。bad breakの一つ。
word spacing
語と語の間のスペース。
x−height
小文字xの高さのこと。その他の小文字の中央部分の高さも表す。書体によってこの高さは異なるので、書体の視覚的な大きさを表す目安として使用する。
アウトデント
行頭を他の行より突き出すこと。
後付
あとがき、索引、奥付など、本文の後につくもの。
イタリック
右に傾斜した形にデザインされているフォント。欧文で語の強調などに使われる。
インデント
行頭や行末を引っ込めること。字下げともいう。
追い込み
スペースを詰めてはみ出した部分を一行中に収めること。
追い出し
スペースを加えて行末の一部分を次の行に送ること。
カーニング
文字と文字の間を、等間隔に見えるように文字の形に応じて詰めること。文字の組合わせによって詰める量が異なる。
改丁
次の丁の表から新たなページを始めること。改丁すると、縦組でも横組でも次のページは奇数ページになる。
脚注
ページの下の方にまとめて置く注のこと。
行送り
行を配置すること、または行を配置する間隔。和文では文字の中心から次の行の文字の中心までの距離。欧文文字の場合は、ベースラインから次の行のベースラインまでの距離。
行間
行と行の間の距離。
行頭禁則
行分割の際に、行頭に置いてはならない記号や文字を定めた規則。終わり括弧類や句読点などが行頭禁則対象である。
行分割
ひとつづきの文字列を、スペースの中に収めるために一定の間隔で分割すること(文字列を行に分割すること)。
行末禁則
行分割の際に、行末に置いてはならない記号を定めた規則。始め括弧類が行末禁則対象である。
均等割り
文字列や行が行頭と行末に揃うように、字間を均等に空けること。
矩形
四角形のこと。
グリフ
デザインの要素を含まない、文字として認識できる最低限の骨格。「字体」
罫
線の総称。太さや形状に応じて様々な種類がある。
圏点
強調のために文字に振る点。傍点ともいう。
小口
本を綴じている辺(のど)以外の辺のこと。天小口、前小口、地小口がある。通常は、のどの反対側の前小口のことを指す。
字送り
文字を配置すること、または文字を配置する間隔。和文では文字の中心から次の文字の中心までの距離。
字下げ
インデントのこと。
四分
全角の四分の一。句読点などの約物の幅は四分が多くなっている。欧文のfour−emに相当。
スモールキャップス
x−heightと同じ高さに縮小したデザインの大文字。欧文のフォントに含まれるsmall capitalのこと。
スラント
直立のフォントを加工し右に傾斜させて作ったフォント。
全角
和文の文字一文字分の大きさのこと。
添え字
上付き文字や下付き文字など、文字の上や下に付ける小さな文字のこと。数式や化学式を表現するのに使う。
ダーシュ
横組では横、縦組では縦の短い線。元々欧文の記号だが、和文でも一般的に使われている。二倍、全角、二分などの長さがある。ダッシュ。
縦中横
縦書き中に数字英字などを正しく読める向きで配置すること。数字などを横書きのまま配置する方法と、英字を全角文字を使って縦書きにする方法とがある。
段組み
1ページを複数の区画に分けて構成すること。
段抜き
見出しや図版などを複数の段にまたがって配置すること。
丁
書籍の紙の単位。表裏2ページ、つまり紙一枚のことを1丁という。
泣き別れ
bad breakのこと。
二分
全角の二分の一の大きさ。半角。
のど
本を綴じている部分。
ノンブル
何ページ目かが分かるように、ページの端に入れておく番号のこと。本文だけに振る場合と、前付や後付を含む本全体に振る場合がある。
ハイフネーション
欧文で、行末にかかった単語をハイフンによって二つに分割し、後の部分を次の行に送ること。
半角
全角の半分の大きさ。二分。
版面
本文、内容を印刷する領域のこと。
柱
版面よりも外側の余白部(上端、下端または小口)に入れる書名や見出し、章題などのこと(いわゆるヘッダ、フッタ)。奇数ページ・偶数ページ両方に柱を入れる方式を両柱方式、奇数ページだけに入れる方式を片柱方式と呼ぶ。両柱方式の場合、偶数ページには章見出しなどの大見出しを入れ、奇数ページには節見出しなど一段下の見出しを入れる。
左揃え
段組みで、行分割の際に行頭だけを揃えること。右ラグ組みともいう。
フォント
同じデザインの一揃の文字。
ぶら下げ組み
行頭に来てしまう句読点を前の行の行末にはみ出して入れること。欧文組では認めていない。
プロポーショナルスペーシング
字間が均一に見えるように、文字の幅に応じて異なる量で字送りすること。
分離禁止
文字列中で途中で分割してはならない点を定めた規則。二倍ダーシュの途中、数字と単位記号の間などが対象である。
ページ組み
ページ単位で体裁を整えて組むこと。まとめ組み、またはページネーションともいう。
ベースライン
欧文小文字の下端を結ぶ仮想の線のこと。欧文文字を配置するときの基準線。
ベースラインシフト
和欧混植などの際に、欧文のベースラインを和文に合わせて移動すること。
ベタ組み
字間にスペースをとらない組み方のこと。
棒組み
行長(字詰め)と行間のみを指定して組むこと。
前付
扉、口絵、目次、序文等、本文の前につくもの。
モノスペース
一定量で字送りすること。
約物
句読点、中点、括弧類などの記述記号の総称。
ラグ組み
行末揃えをしない組み方のこと。
両端揃え
行分割の際に行頭と行末の両方を揃えること。
リーダ
リーダという記号を指すこともあれば、リーダ罫という点線を指すこともある。前者では点を3つ並べたものがよく使われる。和文には「3点リーダ」という記号があるが、欧文ではピリオドを3つ並べて使う。後者は点やダッシュなどを並べたもので、索引や目次に使われる。
ルビ
読み方や意味を表すために、言葉に振る小さな文字。
和欧混植
和文の中に欧文を混ぜて組むこと。
割注
行の途中に、複数行で組む注のこと。本文の文字より小さい文字を使う。