ここでは、4つのカテゴリで選択しなければならないことがあります。
それは、次のようなものです。
- 入力ファイル
- スタイルスクリプトファイル
- 外部参照ファイル
- 出力ファイル
入力ファイルは、SGML文書です。
SGML文書とは、次のようなものです。
- SGML宣言
- DTD(文書型定義)
- SGMLインスタンス
スタイルスクリプトファイルとは、DSSSLスタイル言語で記述されたフォーマット指定であり、DSSSLスタイル指定です。
DSSSLスタイル指定とは、次のようなものです。
- DSSSL 宣言
- DSSSLスタイル指定
このDSSSLスタイル指定は、入力するDTDに対応したものを予め作成しておかなければなりません。
また、入力するSGMLインスタンスも当然、このDTDに対応しているものを使います。
外部参照ファイルとは、SGMLインスタンスから外部参照されている図や画像のファイルを指します。
利用するDSSSL処理系が外部参照されている図や画像のフォーマットに対応しているかどうかを問い合わせて調べておくことは大切なことです。
例えば、ネクストソリューション社のDSSSLprintが現在対応している画像フォーマットは次の通りです。
- TIFF Revision 6.0
- JPEG
- EPSF
DSSSL処理系を使う前に、利用できる画像フォーマットが何かを調べておく必要があります。
また、DSSSL処理系によって出力できる様式が違いますので、これも調べて確認しておきます。
DSSSL処理系の紹介は第6章でしていますので、DSSSL処理系を詳しく知りたい方は、そこをお読みください。DSSSL処理系は、日々進歩していますので、機能は、ベンダーに問い合わせるのが一番確実です。第6章にはベンダーの問い合わせ先も紹介してあります。
DSSSL処理系の機能を確認するには、次のような視点があります。
- グローブ特性集合には、どこまで対応しているか。
- 組版規則として指定できる行組版規則は何か。
- 出力様式は何に対応しているか。
- 流し込みオブジェクトクラスは、どこまで対応しているか。
- 特質は、どこまで対応しているか。
- 処理系が独自に追加した流し込みオブジェクトクラスや特質にはどのようなものがあるか。
- 外部参照として扱える画像フォーマットは何か。
細かいチェックポイントとしては、次のようなものがあります。
- 扱える文字集合(キャラクタセット)は何か。
- 多言語組版への対応はどこまで進んでいるか。
- 保守サービスが受けられるか。
- 教育サービスが受けられるか。
- DSSSLライブラリの供給サービスが受けられるか。
- DSSSLスクリプト作成サービスが受けられるか。
などがあります。
皆様ご自身でこれらのポイントをよく吟味し、利用用途に合った最適なDSSSL処理系を選択することをお勧めします。