1.3.3. 変換言語

 変換言語は、あるSGML文書を別のSGML文書に変換するための仕組みです。ここでいう文書変換の概念とは、あるDTDに従って作成された文書を、別のDTDに適合した文書に変換することをいいます。
 変換元文書のDTDと変換先文書のDTDは、同一であってもかまいません。これは、変換言語を文書要素の並び替えに利用できることを意味します。また、複数のDTDが許容されていますので、元文書に追加要素のDTDを加え、それらの要素を機械処理で自動的に追加するといった応用も考えられますし、もちろん全く異なるDTDに適合するような変換処理を作成することも可能です。
 これらの変換処理には前述のSDQLが多用されます。また、次に紹介するスタイル言語と比較して、処理の本質にプログラミング的要素が多く含まれますので、式言語の応用にある程度習熟していることが望まれます。なお、本書では変換言語についての解説は行いません。

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