最後に、column-set-sequence フロー・オブジェクト・クラスと関連する構文についてまとめます。
- 段組は column-set-sequence フロー・オブジェクト・クラス、および column-set-model から成り立つ
- column-set-model は、column-set-sequence の特質 column-set-model-map:および column-set-model:によって参照される
- column-set-model は、定義内に “column-subset(段部分集合)⊃ column” の構造を持つ
- 段集合領域は、top-float、body-text、bottom-float、footnote の 4 つのゾーン(区域)を持つ
- ゾーンは、column-subset の定義(column-subset-flow-map 指定)によって特定のポートと結び付けられる
表 6.2 column-set-sequence フロー・オブジェクト・クラス 特質
名称 |
引数 |
説明 |
column-set-model-map: |
page-region と zone を要素とするリストのリスト((page-region zone) …) |
column-set-model のマッピング指定 。page-region との組み合わせで指定する。リストに存在しない page-region があらわれた場合、column-set-model: の値がデフォルトとして使用される。初期値は空リスト |
column-set-model: |
column-set-model または #f |
column-set-model-map: に該当する page-region がない場合のデフォルト column-set-model 指定。この特質が #f の場合にマッピングされていない page-region があらわれるとエラーになる。初期値は #f |
position-preference: |
#f またはシンボル top、bottom のいずれか |
フロー・オブジェクトが column-setの子であり、ポートが top-float および bottom-float の両方にマッピングされている場合、そのどちらに流し込むかを指定。初期値は #f |
span: |
integer (> 0) |
段結合の段数指定。初期値は 1 |
span-weak?: |
boolean |
段結合を行う際に、弱い結合とするかどうかの指定。span: が 1 以上である場合のみ有効。初期値は #f |
space-before: |
display-size |
フロー・オブジェクトの前方に追加するスペース。初期値追加スペースなし |
space-after: |
display-size |
フロー・オブジェクトの後方に追加するスペース。初期値追加スペースなし |
<<prev next>>