欧文のフォーマルな文書では行頭の字下げを行わないのが一般的だそうですが、和文ではまず大抵の場合に字下げ(インデント)を行います。行頭の字下げは特質 first-line-start-indent: で行います。この特質は length-spec を引数にとります。
先に述べたように、指定がない場合の文字サイズの初期値は10ポイントですから、漢字一文字分の幅[2]で字下げするには次のように記述します。図4.6 アウトデントの例
先に述べたように、指定がない場合の文字サイズの初期値は10ポイントですから、漢字一文字分の幅[2]で字下げするには次のように記述します。
例 4.3
(element para (make paragraph first-line-start-indent: 10pt))
ちなみに、字下げ幅にはマイナスの値を指定することもできます。この場合は行頭が突き出し(アウトデント)になります(図4.6)。箇条書きの行頭に記号を置く場合などに利用するとよいでしょう。
[2] “文字サイズ=文字(ボディ)の高さ”ですが、和文書体の場合は、大概“文字の高さ=文字の幅”となっていますので、一文字分の字下げとして文字サイズと同じ値を指定しています。