唐突ですが、タイプライタで文書を印字するときの様子をイメージしてみてください。行末までタイプして改行すると、次行に移動するためにローラーが紙を送り出します。このときの紙の送り幅を行送り幅(行送り量)と呼びます。
行送りの幅は図3.7にあるように、一般にはベースライン間の距離、DSSSL では配置パス間の距離を言います。図3.8のような行と行の間の空間の高さではありませんので注意して下さい。
行送りの幅は図3.7にあるように、一般にはベースライン間の距離、DSSSL では配置パス間の距離を言います。図3.8のような行と行の間の空間の高さではありませんので注意して下さい。
図3.7 行送り幅は配置パス間の距離
図3.8 行と行の間の空間は行送り幅ではない
さて、パラグラフ内の行送り幅の設定ですが、これは特質 line-spacing: で指定することができます。line-spacing: は length-spec を引数にとります。DSSSL の初期設定の文字サイズは10ポイントとなっていますので[7]、たとえば写植で適切とされている行間(文字の高さの1.5倍~1.7倍)に設定する場合は次のようになります。
例 3.7
(element para (make paragraph line-spacing: 15pt))