1.3.1. 式言語

 文書の要素に対して何らかの操作を行う場合、機械処理(自動処理)をするにはプログラミング言語に類するものが不可欠になります。DSSSLは、完全なプログラミング言語である「アルゴリズム言語Scheme[4]」を取り入れ、一部を改編しています。
 後述するSDQL、変換言語、およびスタイル言語は、いずれもこの式言語の上に構築されており、DSSSLを学ぶ上で式言語の学習は不可欠と言えます。プログラミング言語の学習と聞くと少し尻込みする方もいるかもしれません。もちろん、複雑なことをするには高度な技術まで習得する必要がありますが、本書で扱うような範囲であれば、ほぼ基礎部分だけでまかなえますので、それほど心配する必要はありません。なお、式言語については、第2章で取り上げます。

アルゴリズム言語Scheme 報告書改訂第4版(R4RS; Revised4 Report on the Algorithmic Language Scheme)が基礎になっています。なお、最新の報告書は改訂第5版(R5RS)になります。

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