external-graphic フロー・オブジェクト・クラスについて、この章で学んだことをまとめてみましょう。
- SGML/XML 文書に画像を指定する場合は ENTITY および NOTATION を使用する
- ENTITY は手続き entity-system-id で 、NOTATION は手続き notation-system-id で参照する
- ENTITY は entity-system-id: に、NOTATION は notation-system-id: に指定する
- ヘッダなどで文書に指定のない画像を使用する場合は entity-system-id: やnotation-system-id:を直接指定する
最後に、external-graphic フロー・オブジェクト・クラスの特質について、表5.1にまとめます。
表 5.1 external-graphic フロー・オブジェクト・クラス 特質一覧
名称 | 引数 | 説明 |
---|---|---|
display?: | boolean | フロー・オブジェクトを表示領域として扱うか。初期値 #f |
scale: | 数値, 2 つの数値のリスト, またはシンボル max, max-uniform のいずれか | 画像の拡大・縮小指定。初期値 max-uniform |
max-width: | length-spec | 許容する画像格納領域の最大幅。scale: が max または max-uniform の場合に有効。 |
max-height: | length-spec | 許容する画像格納領域の最大の高さ。scale: が max または max-uniform の場合に有効。 |
entity-system-id: | #f または文字列 | 外部画像ファイルを示すシステム識別子。 |
notation-system-id: | 文字列 | 外部画像ファイルを示すシステム識別子。 |
layer: | integer | フロー・オブジェクトの配置レイヤ指定。初期値 0 |
display-alignment: | start, center, end, inside, outside のいずれかのシンボル | 領域の揃え位置指定。フロー・オブジェクトが表示領域の場合に有効。初期値 start |
start-indent: | length-spec | 行頭側インデント指定。フロー・オブジェクトが表示領域の場合に有効。初期値 0pt |
end-indent: | length-spec | 行末側インデント指定。フロー・オブジェクトが表示領域の場合に有効。初期値 0pt |
space-before: | display-space | 配置方向の前方に挿入するスペース。フロー・オブジェクトが表示領域の場合に有効。初期値スペースなし |
space-after: | display-space | 配置方向の後方に挿入するスペース。フロー・オブジェクトが表示領域の場合に有効。初期値スペースなし |
position-point-x: | length-spec | 領域の X 座標指定。フロー・オブジェクトがインライン領域の場合に有効。writing-mode: がleft-to-right ならば初期値 0 |
position-point-y: | length-spec | 領域の Y 座標指定。フロー・オブジェクトがインライン領域の場合に有効。writing-mode: がtop-to-bottom/span> ならば初期値 0 |