paragraph フロー・オブジェクト・クラスについて、この章で学んだことをまとめてみましょう。
- paragraph は段落を作るために使用する。この段落にはいわゆる「意味段落」意外のものも含まれる。
- paragraph は表示領域を生成する。
- paragraph フロー・オブジェクトの領域内で、改行規則や行送り幅を指定することができる。
最後に、paragraph フロー・オブジェクト・クラスの特質について、本章で扱ったものを表3.2にまとめておきます。
表3.2 paragraph フロー・オブジェクト・クラス特質一覧(1)
名称 | 引数 | 説明 |
---|---|---|
lines: | wrap, asis, asis-wrap, asis-truncate, none のいずれかのシンボル | 改行方法の指定。初期値は wrap |
asis-truncate-char: | #f または文字 | record-end 文字以外で改行した場合に行末に挿入する文字。lines: が asis-truncate の場合のみ適用される。 初期値は #f |
asis-wrap-char: | #f または文字 | record-end 文字以外で改行した場合に行末に挿入する文字。lines: が asis-wrap の場合のみ適用される。 初期値は #f |
line-spacing: | length-spec | 行送り幅。初期値は12pt |
language: | symbol | ISO 639 の言語コードを英大文字でシンボルとして指定する。この指定は行の組み立てに影響する(処理系依存) |
country: | symbol | ISO 3166 の国コードを英大文字でシンボルとして指定する。この指定は行の組み立てに影響する(処理系依存) |