2.3.2. 識別子

 識別子(identifier)は、変数や構文キーワードに使用されます。識別子に許される文字の種類は、SchemeとDSSSL式言語で若干異なるので注意が必要です。式言語が許容する識別子の条件を次に列挙します。

  • 識別子は、表示可能な文字のうちで、区切り文字(スペースやカッコなど)を除く任意の文字で構成される
  • 識別子の1 文字目は、数の先頭になり得ない文字(すなわち、数字と符号、および“.”(ピリオド)を除く文字)が許される
  • 識別子は“:”(コロン)で終わることはできない

 なお、識別子が後述するリテラル[3]として、あるいはリテラルの中に現れたとき、それはシンボルを表します。また、識別子は文字列定数とは完全に異なるものです。

[3]Column「クォートとリテラル」参照

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