パラグラフ（段落）は文章にとってそうであるように、DSSSL スタイルシートにおいても文書フォーマットの根幹を成す基本要素であると言えます。パラグラフ、つまり paragraph フロー・オブジェクトは、実際に視覚上の段落を生成し、そこにテキストを流し込みます。
simple-page-sequence がページ領域を生成するように、paragraph はタグに囲まれた内容を表示するための長方形の領域を生成します。paragraph が生成するこの長方形のことを表示領域（display area）と呼びます（図3.6）。paragraph フロー・オブジェクトごとに表示領域が生成されるので、結果的に強制的な改行（改段）が行なわれることになります。
simple-page-sequence がページ領域を生成するように、paragraph はタグに囲まれた内容を表示するための長方形の領域を生成します。paragraph が生成するこの長方形のことを表示領域（display area）と呼びます（図3.6）。paragraph フロー・オブジェクトごとに表示領域が生成されるので、結果的に強制的な改行（改段）が行なわれることになります。
図3.6 表示領域（Display Area）
paragraph が指す段落は、私たちが「意味段落」と呼んでいるものとは必ずしも一致しないことに注意してください。基本的に、改行を必要とするようなフォーマットには、意味的になんであれ、paragraph を使用します。つまり、見出しや箇条書きの項目のように一般に「段落」とは呼ばないものでも、改行を必要とする場合は paragraph でフォーマットするということになります。