5.3.1. 画像の変形

 external-graphic フロー・オブジェクト・クラスでは、参照する画像ファイルをフォーマット時に変形することができます。もっとも、変形といっても大げさなものではなく、拡大と縮小に限られますが、幅と高さの比を保ったまま変形させることも、幅と高さを別々に拡大・縮小することもできます。
 拡大・縮小は特質 scale: で指定します。scale: には、倍率を数値で指定するか、シンボル max または max-uniform を引数に指定します。倍率を指定する場合、画像の幅と高さの比を維持するには、単に数値を指定します。幅と高さの倍率を別々に指定する場合はリストとして渡します(図5.2)。


図 5.2 特質 scale: の指定による変形

 一方、max あるいは max-uniform を引数とする場合、特質 max-width: および max-height: で指定されたサイズに変形します。実際の利用場面では、倍率指定よりもこちらの方が扱いやすいのではないかと思います。なお、scale: の初期値は max-uniform です。

<<prev      next>>