6.4.3. column-set-sequence と段組特有の特質

既に述べた通り、段組指定を行うには先に説明した column-set-model の定義をcolumn-set-sequence フロー・オブジェクト・クラスと組み合わせます。どの column-set-model を使用するか、その指定に用いる 2 つの特質(column-set-model-map:およびcolumn-set-model:)については、段組の構成(p.145)で説明した通りです。
 column-set-sequence の親は、多くの場合は page-region であり、ときとして他のcolumn-set が親になる場合があることも既に述べましたが、column-set が親である場合には、段集合領域に生成されるフロー・オブジェクト特有の特質を指定することができます。これらの特質は、column-set-sequence のみならず表示領域を生成する他のフロー・オブジェクト・クラスでも使用できます。では、その特質について見ていきましょう。

position-preference: #f または ’top または ’bottom

フロー・オブジェクトが column-setに流し込まれるとき、そのポートがcolumn-subset-flow-maptop-floatbottom-float の両方にマッピングされている場合、topbottom のどちらに配置するのが望ましいかを指定します。

span: integer (> 0)

 フロー・オブジェクトが column-set の子であるときに、表示領域の生成時に結合する段数を指定します。指定値は整数で 1 以上でなければなりません。表の列の結合と同意義です[4]

[4]加えて、結合度合の強弱を指定する特質 span-weak?: がありますが、本書では割愛します。

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