2.4.3. make式

 make 式は、スタイルの指定(フロー・オブジェクトの生成)に用いる構築式です。make 式の構文は次のようになります。

(make flow-object-class-name keyword-argument-list content-expression*)

 flow-object-class-name は有効なフロー・オブジェクト・クラスの名称を、 keyword-argument-list はキーワードの引数リストを、 content-expression* は0個以上の内容物に評価される式を指しています。ここでいうキーワードとは、第3章以降で説明する各フロー・オブジェクト・クラスの特質の名前のことで、トークンの終端に“:”(コロン)のついた識別子のことを意味します。内容物とは、テキストを含むタグの子要素を処理した結果(これもまた sosofo です!)を意味します。文章だけでは分かりにくいでしょうから、サンプルを見ることにしましょう。

例2.6
(make paragraph
  font-family-name: "Ryumin Light"
  font-size: 14pt
  line-spacing: 21pt)

 この指定は、リューミンライト(リューミンL-KL)という書体でサイズ14ポイントのテキストを、行間21ポイントで表示する paragraph フロー・オブジェクト(章節番号)を生成します。ところで、この例には content-expression がありません。make 式が content-expression を含まない場合、それは(process-children) として扱われます。(process-children) は、子要素を処理した結果を返す sosofo です。

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