4.2.1. 両端揃えと最終行の行揃え

 折角ですから、この機会に本文の行揃えも変更しておきましょう。先に述べたように特質 quadding: の初期値は start ですが、justify を指定して両端揃えにした方がより適当でしょう。この変更を行うと、フォーマット結果は図4.2のようになります。

図4.2 本文を両端揃えにする

 この図をよく見ると、quadding:justify(両端揃え)としたにも関わらず、パラグラフの最終行は行頭揃えになっています。もちろんこの場合はその方が望ましいわけですが、なぜそのようになるのでしょうか。これは、最終行の行揃えだけを別に指定することができるよう last-line-quadding: という特質が用意されており、その初期値が行頭揃えとなる値になっているためです。
 last-line-quadding: の引数は、quadding: のそれとほぼ全く同じですが、指定可能なシンボルとして relative が追加されています。 relative は、そのフロー・オブジェクト・クラスの quadding: を引き継ぐことを意味します。ただし、quadding: の値が justify の場合に限り、relativestart と同義になることに注意が必要です。特質 last-line-quadding: の初期値は relative になっていますので、行末か否かに関わらずすべての行を両端揃えにしたい場合は、last-line-quadding: に明示的に justify を指定する必要があります。

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