4.3.1. 書体の指定例

 以上を踏まえて、先程の文書タイトルを18ポイント、太字のゴシック体に設定する例を以下に示します。

例 4.2
(element (article title)
  (make paragraph
    quadding: ’center
    font-family-name: "GothicBBB Medium"
    font-weight: ’bold
    font-size: 18pt))
よく使う書体を定義する
書体ファミリー名には短いものもあれば長いものもありますが、いずれにしても同じものを何度も入力する中には、タイプミスをすることもあるでしょう。書体ファミリー名に誤入力があったとしても、DSSSL プロセッサはこれをエラーとはみなしませんので、場合によっては見当違いの書体で表示される可能性もあります。
このような場合、次のような記述によって問題を回避することができます。

(define *ja-serif* "Ryumin Light")
(element foo
  (make paragraph
    font-family-name: *ja-serif*))

(define *ja-serif* “Ryumin Light”)という行は、“Ryumin Light”という文字列を識別子*ja-serif*で参照できるようにするための定義です。この定義によって、font-family-name: などに文字列を直接指定する代わりに識別子を指定できるようになります。
このように記述すると、識別子のタイプミスはエラーとして報告されますので前述の問題が解消されるほか、定義を変更することで書体を一括して変更することも可能になります。

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